東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫) epubダウンロード
東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫)
によって 越沢 明
3.7 5つ星のうち(6人の読者)
東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫) epubダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) 大都市にふさわしいインフラと、品格のある魅力的な景観を持つ「東京」の実現のために、情熱をかたむけ奔走した人々がいた。幻の帝都復興計画の立役者・後藤新平、外苑の並木道や隅田公園を作り上げた折下吉延、井荻地区の区画整理を推進した内田秀五郎など。理想と情熱のかぎりを傾けて作り上げられたさまざまな都市計画は、どのように実現され、また挫折に至ったのか。関東大震災後や太平洋戦争後の復興計画から東京オリンピックにいたるまでのプランや歴史を丹念にたどるとともに、現代の都市計画の問題点を指摘する画期的な一冊。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 越沢/明 1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、北海道大学大学院工学研究科教授、社会資本整備議会委員、財団法人都市計画協会理事。主著に『満州国の首都計画』(土木学会賞受賞)、『哈爾浜の都市計画』、『東京の都市計画』(本書と併せ、日本都市計画学会石川賞、日本不動産学会賞、日本造園修景協会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫)の詳細
本のタイトル : 東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫)
作者 : 越沢 明
ISBN-10 : 4480086188
発売日 : 2001/3/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 東京都市計画物語-ちくま学芸文庫.pdf
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関東大震災まで東京の市域は江戸の市街地の大きさとほぼ同一であった。震災後、安全を求めて郊外への市民の避難・移住が始まり、昭和7年に人口が急増する東京市外の5郡82町村が東京市に合併され、東京市の面積は一挙に6倍となる。震災を機に後藤新平が帝都復興事業に着手し、当初の構想に比べて規模が縮小されたものの長年の課題であった東京の都市改造を実現した。焼失区域1100万坪全域に対する区画整理は、世界の都市計画史上例のない既成市街地の大改造であった。本書では、帝都復興計画・ウォータフロント隅田公園・神宮外苑と銀杏並木・新宿副都心計画・豊田正治村長と玉川村(現世田谷区東南部)全円耕地整理・内田秀五郎町長と井荻町(現杉並区西部)土地区画整理・東京緑地計画・戦災復興計画・東京オリンピックと首都高速道路といったテーマを計画段階から現在に至るまでの顚末を述べ、問題点と改善提案にまで及んでいる。読めば、馴染みの深い町も見方が変わること請合いである。「日本の都市の街並みが美しくないのは、建築家が都市計画に参画しないからだ、と単純化する人がいるが、物事はそのような簡単なことではない」。日本には格調高い理想家もいたし、優秀な技術者もいた。しかし「日本ではさまざまな公共施設の用地として安易に公園がねらわれることが多く……過去の良好な都市計画、街づくりの努力が残してくれた遺産、ストックの喰いつぶし」がしばしば行われてきた。豊田正治の「わが郷土の開発はわれわれ共同の力によって行うべきである」という言葉は今なお共感を呼ぶ。なによりも住民一人一人の高い意識が必要なのだろう。
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