チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学 pdfダウンロード

チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学

によって 小川 さやか


4.8 5つ星のうち(10人の読者)

チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学 pdfダウンロード - 内容紹介 【紀伊國屋じんぶん大賞2020・5位入選!】 香港のタンザニア人ビジネスマンの生活は、日本の常識から見れば「まさか! 」の連続。交易人、難民、裏稼業に勤しむ者も巻きこんだ互助組合、SNSによる独自のシェア経済…。既存の制度にみじんも期待しない人々が見出した、合理的で可能性に満ちた有り様とは。閉塞した日本の状況を打破するヒントに満ちた一冊。------------------------------------------------------------------書評続々、各紙誌絶賛で話題! ○朝日新聞(2019/8/31)武田砂鉄氏・評全体像が見えない構造の中で無数に生まれる営みが、いい加減なのに、なぜだか力強い。○日本経済新聞(2019/9/14)星野博美氏・評彼らが不確実な世界を生き抜くために編み出した仕組みは、私たちがまだ手にしていない未来を指さしている。適当でいい加減だからこそ、格好いい。わけもなく元気が出てくる一冊だ。○読売新聞(2019/9/15)坂井豊貴氏・評カラマ達の姿は、日本でも進行する「個人の時代」を先取りしているように見える。それは国家に頼れず雇用が流動化した時代のビジネスパーソンの一つの生き方なのだ。○AERA(2019/9/16号)久禮亮太氏・評人間の信用を格付けし、効率を追求するシェア経済よりも、技術と経済をしたたかに利用していい加減に生きる彼らのほうが、幸福な未来を感じさせる。○週刊東洋経済(2019/9/21号)栗下直也氏・評タンザニア人たちは効率や正しさよりも日々を楽しむことに価値を置き、必要に応じて技術を取り込んでいる。いかに遊び、楽するか。彼らから学ぶことは少なくない。○共同通信社書評(各紙)若林恵氏・評本書で語られるタンザニア人たちの暗黙のシステムは、むしろITがもたらす超高度管理社会の対抗策なのだ。○中日新聞(2019/9/29)「書く人」(著者インタビュー記事)学術書や潜入ルポとして、あるいは経済エッセーとして。いろいろな読み方ができる一冊だ。○週刊文春(2019/10/10号)「文春図書館」(著者インタビュー記事)遊びと渾然一体のビジネス、“騙し騙され"込みで生き抜く才覚――われわれを元気にしてくれるヒントが詰まった一冊だ。○週刊エコノミスト(2019/10/15号)「読書日記」(著者インタビュー記事)助けてもらったら、こちらも助ける。皆が同じだけ貢献し、等しく恩恵を受ける。助け合いをこう思い込んでいた頭には新鮮だ。○婦人公論(2019/10/23号)「カルチャーセレクション」(著者インタビュー記事)タンザニア商人の社会を支える「ついで」の精神○週刊読書人(2019/10/25)管啓次郎氏・評「こんな人類学があるのか、と目を開かれた。快著だ。」「『誰かの気まぐれによって必ず生きていける分配経済のユートピア』を夢想していると彼女はいう。それは確実に、この冷たくよそよそしく楽しくない現代日本社会の対極だ。」○週刊読書人(2019/12/13)「二〇一九年の収穫」山本貴光氏・評法の圏外で、ネットを活用しながらゆるい信用システムを運用する彼らの生き様に驚かされっぱなし。・・・・・・ほか 内容(「BOOK」データベースより) 100%信頼できる人はいない。だからうまくいく。一攫千金を夢見て香港に集まるタンザニア人。彼らの日常は、まさか!の連続。既存の制度に期待しない人々によるセーフティネット、信用システム、シェア経済とは。可能性に満ちた社会がここにある。 商品の説明をすべて表示する

チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学の詳細

本のタイトル : チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学
作者 : 小川 さやか
ISBN-10 : 4393333713
発売日 : 2019/7/24
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 27.25 (現在のサーバー速度は26.11 Mbpsです
以下は チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
社会の行き詰まりが見え始め、次の人類社会の在り方を模索する学者先生が、香港のタンザニア人移民コミュニティを、危険な香り漂うチョンキンマンションで参与観察したエッセイ。ご本人エッセイとのことですが、著者自身アカデミックな人なので、思うこともアカデミックで、考察の部分もわかりやすく読んで残る知識もあります。向こう見ずというか前向きというか、交易人文化とはこういうものだろうかと読めば読むほど、日本は製造業文化なんだなあと感じずにはいられませんでした。日本にもこういう切り開こうとする姿勢は学ぶものがあるでしょう。ユルくつながる互助組織の話ですが、非合法・グレーな部分の接点なども含めて、来るものを拒まない姿や、別に組織に服従しているわけではないところに、確かに何か秘訣があるのでしょう。日本も移民問題が語られるようになりましたが、移民問題を語る前に我々が移民自体を知る必要があり、彼らの日常は実像をイメージしやすくします。次の社会のサンプルとしての参与観察とのことでしたが、互いに一長一短あり、個人事業主の性格が強い交易人文化で自由さと決断の速さや小回りができるある反面、宇宙ステーションを作るなどのスケールの大きな話では不向きかもという印象を受けました。テーマのカタイ話かとも思いましたが、意外とスラスラ読め、移民社会の入門書として適切だと思います。

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