趣味で物理学ダウンロード

趣味で物理学

によって 広江 克彦


4.3 5つ星のうち(14人の読者)

趣味で物理学ダウンロード - 内容(「BOOK」データベースより) インターネット上で公開された「EMANの物理学」というサイトからの書籍化。高校生でも理解できる大学レベルの内容の教科書。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 広江/克彦 1972年生まれ。静岡大学理学部物理学科卒。同大学院修士課程修了。現在、情報家電メーカーの開発部に勤務。趣味でウェブサイト「EMANの物理学」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

趣味で物理学の詳細

本のタイトル : 趣味で物理学
作者 : 広江 克彦
ISBN-10 : 4844607162
発売日 : 2007/3/28
カテゴリ : 本
ファイル名 : 趣味で物理学.pdf
ファイルサイズ : 29.52 (現在のサーバー速度は23.95 Mbpsです
以下は、趣味で物理学に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
この本をどう評価すべきか迷いました。普通の教科書ではなかなか読み取れない物理の真髄を衝いた本とするべきか、それとも、著者のこだわりに力点が置かれすぎていると見るべきか....結局、両方だという結論に達しました。前半では、運動量とエネルギーの違いに力点を置き、力学の初歩を説明しています。こちらはかなり読みやすいですが、あまりややこしい話には首を突っ込みません。たとえば独楽の回転にちょっと首を突っ込みますが、直感的に解釈できる範囲に終始して、首振り運動の本格的な方程式にまでには踏み込みません。著者の示す力学の関する哲学はなかなか面白いのですが、力学は初歩の初歩といったところで唐突に終わってしまいます。電磁気学では、直感に訴える形で、ベクトル解析とマックスウェルの方程式を説明してゆきますが、論理展開のスピードが速く、端折りも結構有って、あまりわかりやすい説明とはいえません。電磁気学の後半では、電子が放射する電波や光の計算や、電磁場が運ぶ運動量とエネルギーの話に収斂してゆきますが、多くの式が天下りでがっかりしてしまいました。結局著者が言いたかったのは、動的な電磁気学では、場の持つエネルギーと運動量を勘定に入れないと、エネルギー保存則も、運動量保存則も成り立たなくなってしまうということで、この趣旨を示すことには成功していますが、そこで終わってしまっています。電磁気学の初歩的なことはあまり書いてないので、ついてこられる読者はわずかではないかとか心配です。結局この本はなんなのか...著者は物理を機械的に、形式的に学んで判っている気になっている人のためにこの本を書いた気がします。その意味ではこの本はある程度成功している気がします。しかし、力学や電磁気学を学ぶための最初の本としては、だめでしょう。普通の教科書とあわせて、副読本として読み流すというあたりがこの本の正しい使い方ではないかと思います。

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