ラブ~キス2~ (ディアプラス文庫)

ラブ~キス2~ (ディアプラス文庫)の詳細

『エロス度★★⚫︎ラブ⚫︎あとがき明渡×苑♡〝キス〟の続編。前作は2人にとってのGOODかBADかのどちらであるかモヤモヤした気持ちがあったので続編が読めて嬉しいです。明渡が戻ってきたとはいえ以前のような恋人関係ではないのでイチャラブ薄だろうと思っていましたが、案の定、近くて遠い、恋人未満の2人の距離が非常にもどかしい。苑の自己評価低さは相変わらずで、また失ってしまうのではないかという明渡への怯えもあり、苑からのアクションを待つ明渡に対して素直に想いを告げられずにいる心情が繊細かつリアルに綴られ、シトシトと読み手の心を濡らしていくようです。恋人でもないこの関係が苑のマンションのトラブルで明渡のもとへ身を寄せる事になっても劇的に変わるわけではなく、ただ楽しい夢を見ているかのようなひと時。そんな時、かつての自分を思い出させる少年・実留の登場によって苑の心はかき乱されながらも変化をもたらしていく。実留自身が苑にとっての鏡のような役割を担い、彼に父親のことを話したことによって苑の中にあった本人も気付かない亡き父親に対する複雑な想いの残滓が昇華されたのではないか。その後の苑の変化は顕著であり、明渡がいないことを寂しいと感じたり、彼を迎えに行ったりとデレを僅かに見せるように。今度明渡がどうなろうとも一緒にいる。そう決意する苑の想いに揺らぎはなく、酔いの力を借りたとはいえ漸く苑の口から明渡への〝好き〟が紡がれた時にはもう感動した。その後の2人の濡場にも愛が溢れており、曖昧だった距離を埋めるかのようにただお互いのカラダと熱を求めるのが尊い。特にプラネタリウムでの明渡の願いには感動。続編読めて本当に良かった！明渡は頭への災難が多いのでお祓いしてもらった方が絶対にいいと思う。』