木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)本ダウンロード無料pdf
木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)
によって 塩野 米松
4.2 5つ星のうち(3人の読者)
木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)本ダウンロード無料pdf - 商品説明 最後の宮大工棟梁といわれる西岡常一が、1300年に渡る古建築の技と知恵を語った「天」の篇。そして西岡の唯一の弟子小川三夫が、技を継承する立場から師や宮大工の未来を語った「地」の篇。それに続く本書は、小川が主宰する工人集団「鵤工舎(いかるがこうしゃ)」に集う若者たち19人へのインタビューを中心に、伝統の技術が新しい世代へといかに受け継がれているかを追ったドキュメントだ。 元暴走族や落第生といったさまざまな若者たちを、小川は「個性を殺さず、癖を生かす」の姿勢で育てあげる。それは「木は生育の方位のままに使え」「堂塔の木組みは寸法で組まず木の癖で組め」などの法隆寺大工に脈々と受け継がれてきた「口伝(くでん)」の実践だ。古き「徒弟制度」のなかで、一人前の宮大工へと成長する彼らの姿は、周りから「のっそり」とあだ名されながらも、立派な五重塔を1人で作りあげる幸田露伴の名作『五重塔』の主人公、十兵衛を彷彿とさせるほど力強い。 その露伴の娘で、西岡らが手がけた法輪寺三重塔再建の資金繰りに奔走した作家の幸田文は、西岡、小川、そして新参の若い大工たちの仕事ぶりを「はじめから終わり迄、全員気をそろえて労働した、そのなんともいえない活気。みごとで貴くて、この上なくよき作業だった。あんまりいいものに出逢うと、私ははらはらして胸がせつなくなる」とエッセイ「いかるが三井」につづっている。残念ながら、幸田が涙ぐむほどに感動した光景を私たちが目にする機会はもうない。「天」「地」「人」からなるこのシリーズは、西岡を頂点とする宮大工たちの絆とその仕事ぶりを未来へと伝える貴重な資料となった。(中島正敏) 内容(「BOOK」データベースより) 小川三夫棟梁率いる工人集団「鵤工舎」では、若者たちが一人前の宮大工になろうと日々、修業に励んでいる。徒弟制のもと、「教え、育てる」師と弟子たちの姿。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 塩野/米松 1947年秋田県角館生れ。アウトドア作家・アンクル米松としても知られる。小説では四度、芥川賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)の詳細
本のタイトル : 木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)
作者 : 塩野 米松
ISBN-10 : 4102900942
発売日 : 2001/05
カテゴリ : 本
ファイル名 : 木のいのち木のこころ-人-新潮oh-文庫.pdf
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以下は、木のいのち木のこころ 人 (新潮OH!文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
1994年に草思社から出た単行本の文庫化。西岡常一「天」、小川三夫「地」、塩野米松「人」の3巻構成。ちなみに合冊版もあるようだ。西岡は法隆寺金堂・三重塔、薬師寺金堂・西塔などの修復、再建を手がけたことで知られる。小川は西岡の弟子で、寺社の新築を手がけることが多いようだ。本書は、「人」。小川がつくった宮大工養成組織「鵤工舎」に所属する若者たちへの、塩野米松による聞き書きである。鵤工舎は、10代半ば〜20代の青少年を受け入れ、共同生活をさせながら、宮大工としての修行をさせていく機関。中卒の子もおり、ほかで大工としてやってきた者もおり、小川自身の息子もおり。実にさまざまな者たちが集まってきており、個性の強さがすごい。そうした人たちにインタビューして、どうして宮大工になろうと思ったのか、鵤工舎での生活、将来の夢などを聞き出していくのである。それぞれにいろんなことを考えており、文庫化に際してのあとがきで明かされているように、その後の人生もバラバラである。こんな世界があること自体が興味深い。 ただ、読んでおもしろいかというと……。また、西岡常一や小川三夫への関心から手に取った読者には物足りないかも。
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